ロックファームで働く人たち Interview

下村 なつみ

「農家だからできない」より、農家だからこその強みを最大化したい

下村 なつみ

現在の仕事内容を教えてください

現在は主に直売所の販売管理を担当しています。中でも店舗の運営、集客、アルバイトスタッフの管理や備品の手配など、現場全体のマネジメントに関わることが多いです。
販売現場はお客様と近い距離でコミュニケーションをとるため、会社や商品のブランドイメージに大きな影響を与える重要なポジションだと思っています。会社の目指すイメージと相違がないか、色々な角度で管理しています。

また、広報の役割も担っており、SNSの発信やメディア取材の対応などを通じて、ロックファームの魅力を外に発信することも私の大切な仕事の一つです。

販売が忙しい時期には、実際に店舗に立って接客を行うこともあります。
お客様と直接お話しできる機会はとても貴重で、そこでいただいたご意見が新しい商品づくりにつながることもあります。
たとえば「枝豆は枝付きだと処理が大変」という声を受けて、枝なしタイプを開発したのですが、今ではそれが売れ筋商品の一つになっています。
常に“売る側の都合”ではなく“買う側の視点”を意識しています。

さらに最近では、採用業務にも関わるようになりました。 学生向けの就職イベントや、会社見学に来ていただいた際に農園・施設案内なども担当しています。
今では「販売担当」という枠にとらわれず、現場と会社全体をつなぐ役割を意識しながら日々取り組んでいます。

ロックファームに決めた理由は?

実は大学時代、もともと農業に絞って就職活動をしていたわけではありませんでした。 どちらかというと、ブランドづくりやPRの分野に興味があり、いろいろな企業の説明会に参加していました。 そんな中で出会ったのがロックファームでした。

「農業にもブランディングやPRって、ちゃんと必要なんだ」と思った瞬間、 自分の中で何かがつながった気がしました。農作物は見た目や味だけじゃなく、 伝え方次第でまだまだ可能性が広がるかもしれない、そんなふうに感じたんです。

当時は就活用のSNSで社長と直接チャットする機会があり、その流れで「一度オンラインで話しませんか?」と声をかけていただきました。 実際に話してみると、社長からは「PRだけでなく商品企画やコンセプト作りにも関わってほしい」といった話があり、 いろんなことに挑戦できそうだという「ワクワク感」が大きかったです。
写真で見ていた印象通り、社長はとても力強くて、まっすぐな方でした。 あのとき感じた「ワクワク感」は、今振り返っても間違っていなかったと思っています。

仕事のやりがいについて

最初のころは、目の前の仕事をやりきることに精一杯で、「とにかく売り切る」「とにかく注文を取る」ことしか頭にありませんでした。 全体を見渡す余裕もなくて、必死に毎日をこなしていたような気がします。入社から2〜3年は、正直そんな状態でした。

でも、ある程度慣れてきたころ、仕事にちょっとした余白を感じられるようになりました。
「この余白って、すごく大事かもしれない」と気づいた瞬間があって。少し余裕が生まれたことで俯瞰して物事を捉えることができ、他部署の動きや会社全体の流れを自然と意識するようになってきました。

今では、「みんなで一つの目標に向かってやり遂げること」に、大きなやりがいを感じています。それは1年がかりのプロジェクトでも、1日限りの催事でも同じです。部署を越えて協力し合うことで、チームの力を感じられる瞬間が増えてきたのも、大きな変化のひとつです。

何より、「生産部が丹精込めて作ったものを、お客様に届ける責任がある」と感じています。売り切れた時には、「ちゃんと伝わったんだ」と実感できますし、何度も買いに来てくださるお客様の姿を見ると、「この仕事をしていてよかった」と心から思います。